cannes_p_2018_05_01映画祭の中日、13日に是枝裕和監督の『万引き家族』、翌14日に濱口竜介監督の『寝ても覚めても』の公式上映が行われました。

 

『万引き家族』は、父(リリー・フランキー)、母(安藤サクラ)、妹(松岡茉優)、祖母(樹木希林)、息子(城桧吏)という、万引きという軽犯罪でつながった家族の姿を通して、本当の家族とは何か、理想の家族とは何かを問いかけた作品です。今回が7回目のカンヌという是枝監督は、現地での知名度は抜群で、家族という普遍のテーマも理解しやすく、驚くほど高い評価を受けました。

 

『寝ても覚めても』は、野間文芸新人賞を受賞した柴田友香の同名小説の映画化で、麦と亮平という外見はそっくりだが、中身はまcannes_p_2018_05_02ったく違う男(東出昌大)を愛してしまった朝子(唐田えりか)の揺れ動く姿を描いたもの。

 

濱口竜介監督は、前作『ハッピーアワー』がロカルノ映画祭で女優賞を受賞したばかり。カンヌではまったくの新人ながら、『ハッピーアワー』が『センス(感覚)』というタイトルでフランス公開中ということもあり、フランスの映画批評家には作風が浸透しているようで、リベラシオン紙やルモンド紙に、とてもよい評が出ています。 


写真(上)は、『万引き家族』の記者会見で、左から安藤サクラ、リリー・フランキー、佐々木みゆ、是枝裕和監督、城桧吏、松岡茉優、樹木希林(敬称略)

 

写真(下)は『寝ても覚めても』の記者会見で、左から東出昌大、濱口竜介監督、唐田えりか(敬称略)